スクリューコンベヤはあまり一般には馴染みがないかもしれません。

パイプ状の管の中に、スクリューが全体にわたって取り付けられた軸が収められているもので、軸を回転させることでスクリューによって物をパイプの端から端まで運ぶことができます。

決して、軸をパイプの長さ方向に前後に動かしているわけではなく、軸は単に回転させているに過ぎません。

特徴としては、パイプを用いることが原理的にも必須と言えるために、これが逆にメリットになるような使い方が挙げられます。

運ぶものが周囲に飛び散らないとか、強い臭気を発するようなものでも運搬途中で問題になることが少ないといった点があります。

一方で、パイプを用い、さらにその中にはスクリュー付きの軸が収まっているところを物が運ばれるわけですから、その大きさには限界があるわけです。

そこに収まりきらないようなサイズの物は当然ながら運べません。

ベルトコンベヤと比較すればこの差は明確で、もちろん装置の重量制限などはあるものの、基本的にはベルトの上に乗りさえすれば運べるのとは大きな差になります。

また、ベルトコンベヤの場合、回転寿司のレーンなどを思い浮かべてもらえば分かるように、装置の工夫次第では直線状ではなく自在に途中で曲げることができます。

しかし、スクリューコンベヤの場合、軸を回転させるという原理から、パイプは直線状でなければなりません。

もちろん接手を用い複数のパイプを接続することは可能ではあります。